秩父市議会は6月定例会最終日の28日、入学準備品購入補助金1975万円分を含む本年度の一般会計補正予算案を賛成多数で可決した。市が2023年度の新入学児童を対象に進めている「ランドセル購入補助金」事業の実施が正式に決定した。

　同事業は、23年度新入学児童の保護者が秩父郡市内でランドセルを購入した児童1人につき最大5万円を交付する支援策。当初は、北堀篤市長の公約でもある「現物支給」を検討していたが、新入学児童の保護者を対象に実施したアンケート調査で、約半数の保護者が「補助金の交付」を望んだことから、市はランドセル購入補助金に切り替えて上程していた。

　市学校教育課によると、今回決定した同事業内容は、市内に住所を有し、23年度に市内小学校や県内特別支援学校小学部に入学予定の児童を持つ保護者が対象で、秩父郡市内の販売店でランドセルを購入することなどが条件。市は今後、正式に定めた事業要項を市民に広く周知していく。