ソーシャルメディアやテレビ番組などで人気を呼んでいる「男気トマト」で知られる桶川市の手島農園が今年も直売所をオープンした。初日は午後2時の開始を前に30人以上の列ができ、新鮮なトマトや特製の加工品を求める人が次々と訪れた。

　同農園のこだわりは、化学肥料を一切使わずに植え付け時以外は水も与えない無潅水（かんすい）栽培。トマト本来のうまみを引き出し、甘酸バランスの良い味を実現している。

　初めて来たという東京都足立区の男性（60）は「ネットでおいしいトマトを探していた。生で食べるのが楽しみ」と整理番号1番の札をうれしそうに持った。鴻巣市の曽根原洋晶さん（54）は「通勤途中に通るので、いつも並んでるなあと見ていた。今日は絶対買おうと思って駐車場が開くと同時に来た。家族と食べます」。毎年初日に訪れるという地元桶川市在住の浅見清子さん（57）は「昔ながらのトマトの味。このトマトを食べたら、他は食べられない。この時期は毎週買いに来る」と話した。

　直売所ではトマト、ミニトマトに加え、ジュース、ピザ用トマトソース、万能ソースなどの加工品も人気。同農園の手島孝明さん（46）は「今年は今までで最高の出来。一人でも多くの方に召し上がってもらいたい」と話している。

　直売所は7月中旬まで開設予定。火、木、日曜日の午後2時～同4時。

　問い合わせは、同農園のホームページまたは手島さん（電話090・4186・3720）へ。