埼玉新聞

 

「畑こども食堂」スタート 畑作業体験と子ども食堂を合わせ「大成功」 SNSで協力者集まる

  • 野菜の間引きを体験する子どもたち

 畑作業体験と子ども食堂を合わせた「畑こども食堂」がさいたま市北区、見沼グリーンセンター周辺で始まった。

 初回は子ども16人、大人7人が参加。同センター近くの約700平方メートルの畑でスタッフ9人と共に、白菜の間引きや、枝豆の植え付け、ヒマワリの種まきなどを体験したり、調理室で「災害時にも役に立つ調理法」としてチキンライスやポトフ、イチゴ蒸しパンを料理して食べた。

 主催した「畑こども食堂」代表の谷中哲也さん(56)はIT企業でエンジニアとして働きながら、第2の人生へ向けた活動を見つけたいと、50歳の時に社会人向け農業スクール「アグリイノベーション大学校」で学び始めた。

 「農業をキーワードに地域やみんなの役に立ちたい」と考える中で「こども応援ネットワーク埼玉」を通じて子ども食堂の存在を知った谷中さん。子どもの貧困や増え続ける休耕地、高齢化社会などの問題解決のきっかけになるかもしれないと、畑こども食堂の立ち上げを決意。

 会員制交流サイト(SNS)で協力者を呼び掛けると、一晩のうちに8人もの仲間が集まったという。

 数カ月前から準備し、「無農薬、有機栽培の野菜を体験してもらいたい」と、譲り受けた動物のふんなどを肥料に利用して枝豆やジャガイモ、大根、カブなど20品種ほどを育てている。

 さいたま市緑区から参加した矢島佐知さん(39)、凛さん(11)親子は「畑作業が楽しかった。子どもにやらせたいと思っていたがなかなか機会がなかったので、良い体験になったと思う」「虫がいるのが楽しかった。間引いた野菜を食べたらポリポリしていた」と笑顔で話していた。

 谷中さんは「1回目で不安もあったが、子どもたちの笑顔を見ると大成功だったのかなと思う。畑作業を通じての達成感、自己肯定感、地域の大人の人たちとの交流が子どもたちの将来に役立てば」と期待を込めた。

 畑こども食堂は月1回第3土曜の開催を予定している。次回は18日。問い合わせは、「畑こども食堂」谷中さん(メールhatakekodomo.toro@gmail.com)へ。

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