埼玉新聞

 

春の渓谷美、川沿いに咲くサクラなど満喫 岩壁崩落部の安全を確認 名物・長瀞ラインくだり、運航再開

  • 岩壁崩落部の安全が確認され、運航を開始した長瀞ラインくだり=1日午後2時半ごろ、長瀞町長瀞の岩畳付近

 長瀞町の名物、川下りの運航が1日から始まった。観光客たちは和船に揺られながら、川沿いに咲くサクラやユキヤナギなどを眺め、春の渓谷美を満喫していた。

 川下りは、昨年12月に荒川沿いの岩壁の一部が崩落した影響で営業休止していた。地元の観光事業者らが今年3月に崩落部の倒木を回収し、試運転を実施。安全が確認されたため、同31日に県から運航許可が下りた。

 秩父鉄道(本社・熊谷市)の「長瀞ラインくだり」は、感染症対策のため、乗員数を20人から最大16人までに減らし、3キロコースのみで運航。同社長瀞事業所の新井久彦所長(51)は「感染防止を徹底し、皆さまの安全を第一に営業していく」と話していた。

 営業時間は午前9時から午後4時ごろまで。親鼻橋から岩畳までと、岩畳から高砂橋までの2コースで、各コース税込み大人1800円、子ども900円。

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