埼玉新聞

 

避難して…一気に燃え広がった河川敷の炎、風で広範囲に 埼玉・熊谷の刀水橋付近 高さ5メートルの炎迫る

  • 北西の風にあおられ、勢いよく燃える枯れ木や枯れ草。消防隊員がホースで水をまくが、火の勢いは止まらない=23日午後6時半ごろ、熊谷市の旧妻沼ゴルフ場のクラブハウス跡地近く

 23日午後4時15分ごろ、熊谷市妻沼の利根川右岸河川敷で出火、枯れ草などが燃えた。車で通り掛かった男性(37)が火と煙が上がっているのを発見し、119番した。

 熊谷署によると、現場は熊谷市と群馬県太田市の間の利根川に架かる刀水橋の近く。同日夜時点で、土手の内側の河川敷から下流に向かって約3キロにわたって燃え、火は幅約200メートルに広がったという。出火時は北風が強く、一気に燃え広がったという。

 同署で出火原因や負傷者、類焼、焼失面積などを調べている。

■消防隊員「避難して」

 現場は火の勢いが強く、近隣自治体からも応援の消防隊が駆け付けたが、広大な河川敷で延焼するスピードが速かった。消火は人家に近い土手周辺を中心に行われ、ホースが届かない所では、ほうきで火をたたいて消す姿も。

 風にあおられて、高さ5メートルほどにまで達した火もあり、猛烈な熱さと煙に、消防隊員らは「一般の方は避難してください」と呼び掛けていた。

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