埼玉新聞

 

<新型コロナ>新クラスター6件発生…埼玉2695人感染 児童のマスク徹底困難、施設トイレや入浴で密に

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは22日、新型コロナウイルス感染者を新たに2695人確認したと発表した。4日連続で2千人を上回り、過去最多を更新した。1週間前の15日(1173人)の2倍以上となった。県によると、感染者の内訳は、県発表が1512人、さいたま市683人、川口市233人、川越市57人、越谷市210人。

 これまでに確認された感染者は13万5406人(チャーター便帰国者含む)、死者は1061人(22日午後6時現在)。

 21日午後9時点の重症者は7人、感染者の入院は714人、ホテル療養933人、自宅療養9004人。退院・療養終了は11万7916人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは、前日午後判明分を含め、未就学児~90代の男女1527人。新たなクラスター(感染者集団)では高齢者福祉施設で入所者5人、県内学校で生徒5人、県内大学で6人、児童福祉施設で10人が感染した。既存のクラスターでは、高齢者福祉施設で2人感染し計10人、国の機関で3人感染し計8人、児童福祉施設で6人感染し計12人、県内学校で1人感染し計7人、製造工場で5人感染し計12人、医療機関で2人感染し計13人となった。会食で感染が疑われるのは10~60代男女21人。ワクチン3回接種済みは20~90代以上の男女9人で、2回接種済みは10~90代以上の男女951人。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~90代以上までの男女683人で、同市としては過去最多の感染者数となった。重症はなく、中等症が5人。市内2施設でクラスターが判明した。さいたま市緑区の認可保育施設では、職員9人園児4人の13人が感染。低年齢児童のマスク徹底が難しかったと見られる。また同見沼区の特別養護老人ホームでは職員3人と入所者14人の計17人が感染。市はトイレや入浴施設で密を避けられなかったなど、感染理由を分析している。

 川口市によると、新たに感染が判明したのは、男女233人だった。また、市は過去に陽性と発表していた3人を取り下げた。

 川越市によると、10歳未満~90代の男女57人の感染を確認した。

 越谷市によると、新たに感染が判明したのは10歳未満~70代の男女210人。昨日の153人を大きく上回り、同市としては過去最多だった。

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