埼玉新聞

 

驚き!埼玉の切手で郵便が東京に送れる 県誕生150周年を記念、「翔んで埼玉」のフレーム切手を発売

  • 「翔んで埼玉」切手フレームのポスターと作者の魔夜峰央さん=12日午後、横浜市

 日本郵便関東支社(さいたま市中央区)は15日から、埼玉県を題材にした漫画で、映画化もされた「翔(と)んで埼玉」のオリジナルフレーム切手を発売。横浜市で12日、同支社の武部繁樹支社長らが作者の魔夜峰央さん(68)に切手の完成を報告した。魔夜さんは「この切手は東京宛ての郵便にも送ることができると聞いて驚きました」と作品にちなんだ冗談も交えて笑顔で話した。

 切手は県誕生150周年を記念して製作された。同支社によると、多くのフレーム切手の生産量は千セットが主流だが、今回は作品の知名度の高さを鑑みて、倍以上の2500セットを用意した。

 1セット当たり84円切手10枚とステッカー1枚で構成され、「あなたが埼玉県民でもいい!あなたについて行きたい!」など、作中の名場面がせりふとともにあしらわれている。価格は1800円(税込み)。県内に626ある全ての郵便局やインターネットで購入できる。

 魔夜さんは、誕生150周年を迎えた埼玉県について「26歳の時から4年ほど所沢に住んでいた際、雲一つない青空を人生で初めて見た。農地の緑との対比がきれいで感動したのを覚えている。素晴らしいところです」と振り返った。

 「翔んで埼玉」は1982~83年の漫画雑誌「花とゆめ」別冊で3回にわたり連載。自虐的なユーモアを楽しめる県民性を奇想天外な物語で描いた。2019年に実写映画化されると会員制交流サイト(SNS)などを中心に話題を呼び、22年には続編が公開されることが決まっている。

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