2019年8月3日(土)

生まれる確率は…珍しい雌雄モザイクのクワガタに驚き 東松山の高3生、自宅で卵から飼育し発見

雌雄モザイクのニジイロクワガタを育てて発見した新川翔大さん=東松山市松山の東京農業大学第三高校生物室
雌雄モザイクのニジイロクワガタ
雌雄モザイクのニジイロクワガタの図解(新川翔大さん提供)

 東松山市の東京農業大学第三高校3年の新川翔大さん(17)が、自宅で卵から育てていたニジイロクワガタの中から「雌雄モザイク」の珍しい個体が見つかった。7月下旬、東京都内で開かれた「東京農大併設小中高校展」で発表した。

 新川さんは、同校生物部の前部長。小学生の頃から昆虫や生き物が好きで、自宅でカブトムシの採集や飼育などにも取り組んできた。

 昨年、世界のカブトムシやクワガタムシに興味を持ち、豪州に分布するニジイロクワガタの卵を手に入れて飼育を始めた。今春、6匹の幼虫が羽化して、成虫になった。ところが、1匹の個体の顎が通常の個体と異なっていたため調べたところ、「雌雄モザイク」と分かった。

 調査の結果、(1)大顎の右側が雄の顎、左が雌の顎(2)前頭も雌雄モザイク特有の模様が見られる(3)上翅(し)の左側のみ雌の特徴であるとげが見られる―などが判明。

 新川さんが、群馬県桐生市にある県立ぐんま昆虫の森に問い合わせたところ、「雌雄モザイクの個体が見つかるのは珍しい。希少なものなのでよく観察して見てください」と言われたという。

 雌雄モザイクは、染色体異常により、一つの個体の中に雄と雌の特徴を持つ部分が明らかな境界を持って混在する。生まれる確率は10万〜20万分の1ともいわれている。

 新川さんは「まさかこんな珍しい個体が生まれてくるとは思っていなかったので驚きました。これからも趣味で、研究してみたい」と笑みを浮かべた。

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