来然工業に特別清算開始命令 負債総額は約15億3300万円 コロナ禍で急速に悪化した得意先の業容が影響 過去の投資の借入金が高水準に達し、利払い負担の増加が大きな課題に
2026/10/17/08:57
帝国データバンク大宮支店によると、自動車部品販売の来然工業(旧栄光精密工業、さいたま市南区)が9月30日にさいたま地裁から特別清算開始命令を受けたことが分かった。負債総額は2025年3月期末時点で約15億3300万円だが、その後変動している可能性がある。
同社は1974年7月創業、同年10月に法人改組した。金属部品の製造を目的に創業し、その後、精密部品分野に進出。近年では各種シャフトを中心に電子機器や精密機器部品も扱い、製造は海外のグループ工場に委託していた。大手自動車部品メーカーをはじめ国内大手企業を相手に営業を展開し、香港など海外にも販路を拡大。2008年3月期は年売上高約41億4600万円を計上していた。
しかし、その後のリーマン・ショックや近年の新型コロナ禍で得意先の業容が急速に悪化。同社の業績も影響を受け、21年3月期は約9億6100万円に落ち込んでいた。また、過去の投資に要した借入金が高水準に達し、利払い負担の増加が大きな課題となっていた。抜本的な経営体質の改善に向け、25年9月1日に吸収分割により事業を新会社(戸田市)に承継。商号をそれまでの栄光精密工業から現商号に変更した。26年3月1日の株主総会決議により解散し、清算業務に入っていた。










