埼玉・熊谷小4ひき逃げ事件 母親がラジオ出演し訴え 時効撤廃「法改正を」 現場付近でチラシの配布も 時効まで3年6カ月
熊谷市で2009年に小学4年の小関孝徳さん=当時(10)=が、車にはねられ死亡した未解決のひき逃げ事件で、母親の代里子さんが7日、ラジオ出演や現場付近でチラシを配布する活動を実施した。情報提供を呼びかけ、ひき逃げ事件の時効撤廃に向けて法改正を強く訴えた。6日から始まった春の全国交通安全運動に合わせて行われた。
代里子さんは、7日午後2時から地元のコミュニティーFMラジオ局「FMクマガヤ」の生放送に出演。孝徳さんは、事故がなければ3日に27歳の誕生日を迎えたばかりで、時効まで残り約3年6カ月。交流サイト(SNS)で情報提供の呼びかけや、死亡ひき逃げ事件の時効撤廃を求めて行っている署名活動に触れ「時効制度で一番恩恵を受けるのは、悪質なひき逃げをした犯人。逃げることを考えない社会になってほしい」と話した。
昨年10月、名古屋市で起きた主婦殺人事件の犯人が26年の年月を経て逮捕されたことにも言及。10年に殺人事件の時効が撤廃されて逮捕につながったとし、「諦めなければ事件はきっと動くと希望を持てた。犯人に結び付く手掛かりが、どのように発覚するか分からない。時効がなくなれば犯人逮捕につながると思っている」と力を込めた。
番組の最後には「2台の犯人へ」と手紙を読み上げ、「悪質な死亡ひき逃げ事件の時効撤廃に向けて、法改正、法整備を社会に呼びかけていく」と声を震わせながら訴えた。
同日午後4時からは、県警と現場付近でドライバーに情報提供を呼びかける活動を実施。代里子さんは、事故が起きた市道近くの北大通りで通行する車の運転手らにチラシなど400セットを手渡し、一人一人に「情報提供をお願いします」などと呼びかけた。
活動を終えた代里子さんは取材に「今の時代だからこそ分かる捜査や情報提供がある。事件を風化させないためにも、諦めずに活動を続けていく」と話した。
事件は09年9月30日午後6時50分ごろ、熊谷市本石1丁目の市道で発生。自転車で書道教室からの帰宅途中だった孝徳さんが、車両にはねられて亡くなった。県警は自動車運転過失致死罪の時効(10年)が迫った19年9月、罪名を危険運転致死罪に変更し、時効が10年延長された。県警は、2台以上の車が関与した可能性があるとみて捜査を継続している。
情報提供は、熊谷署(電話048・526・0110)または、代里子さんのメール(k.takanori0903@gmail.com)かブログ「《未解決》熊谷市小4男児死亡ひき逃げ事件!」(https://ameblo.jp/kosekitakanori/)へ。









