埼玉新聞

 

数珠を回し、邪気や災厄を払う 埼玉・長瀞の風布の回り念仏 鉢形落城にまつわる祖先の供養で始まったとされている民俗行事

  • 数珠を回して疫病退散を願う住民ら=16日午後、長瀞町風布地区

    数珠を回して疫病退散を願う住民ら=16日午後、長瀞町風布地区

  • 【地図】長瀞町(背景薄緑)

    長瀞町の位置

  • 数珠を回して疫病退散を願う住民ら=16日午後、長瀞町風布地区
  • 【地図】長瀞町(背景薄緑)

 小正月の民俗行事「風布(ふうっぷ)の回り念仏」が16日、長瀞町の風布地区で行われた。住民らが、約300個のキリで作られた長さ約8メートルの大きな数珠を民家の庭先などで回し、疫病退散を祈願した。

 鉢形落城にまつわる祖先の供養で始まったとされている同行事は、年4回実施。1月と8月は、阿弥陀ケ谷、蕪木、大鉢形の3集落を巡っている。

 住民らは午後3時ごろに阿弥陀堂を出発し、民家8軒を訪れた。年々住民の数は減っているが、地域外の参加者と共に、太鼓やかねの音に合わせて数珠を回し、邪気や災厄を払った。

 太鼓打ちを長年務める大野定さん(82)は「多くの方が神様の御利益を受けられるよう、今後も来るもの拒まずで、伝統をつないでいけたら」と話していた。

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