埼玉新聞

 

売り切れ続出…冬至だけの季節商品「柚子大福」 川越の老舗和菓子店・亀屋紋蔵 きょう20日から3日間、1日500個の限定販売

  • 「香り高いユズの風味を味わって」と話す瀬川工場長

    「香り高いユズの風味を味わって」と話す瀬川工場長=19日、川越市の紋蔵庵本店

  • 「香り高いユズの風味を味わって」と話す瀬川工場長

 今年で創業160年を迎える川越市の老舗和菓子店、亀屋紋蔵(屋号・紋蔵庵)は20~22日の3日間、冬至だけの季節商品「柚子(ユズ)大福」を今年も数量限定で販売する。

 江戸時代からその強い香りが邪気を払うとされるユズ。冬至にはユズ湯に入る風習が残り、同社では日本最古の産地に数えられる越生町の魅力発信と地産地消を兼ねて昨年から商品化した。1日約500個の限定だ。

 原料のユズは同町の神山晴夫さんの農園から直接仕入れ、外皮のもち生地に練り込んだ。7代目の小泉昌弘社長は「縁起物として贈答用にも最適。芳醇(ほうじゅん)なかんきつ系の香りとさっぱりとした白あんは世代を選ばず食べやすい」と太鼓判。防腐剤は一切使わず日持ちは2日程度と短いが、瀬川朋尚工場長も「ユズの風味をより感じられるよう、もち生地を通常よりも3割程厚くした。天然素材ならではのおいしさを味わってほしい」と話した。

 冬至(22日)まで同市古谷上の本店ほか、県内全店で販売(22日は本店と鶴ケ島市内の店舗のみ)。価格は2個入り399円、4個入り756円。昨年は販売開始早々に売り切れが続出したため、同店では事前予約を勧めている。

 なお同期間中、川越、飯能、入間の丸広百貨店3店舗で神山さんが育てたユズの特別販売も行われる。

 大福の問い合わせは、亀屋紋蔵(電話049・235・1857)へ。

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