埼玉新聞

 

クマの人身被害、埼玉でも起こり得る…猟友会も不安視「餌求め住宅地に現れるのでは」 鳥獣の狩猟、県内で解禁 人命や農作物を守る使命…気を引き締める秩父の猟友会

  • 猟犬と共に山林へ出発する西秩父猟友会吉田支部のメンバーら

    猟犬と共に山林へ出発する西秩父猟友会吉田支部のメンバーら=15日午前9時半ごろ、秩父市上吉田

  • 猟犬と共に山林へ出発する西秩父猟友会吉田支部のメンバーら

 県内で15日、鳥獣の狩猟が解禁された。秩父市吉田地域には、西秩父猟友会の吉田支部の猟師ら20人以上が集まり、解禁式で安全狩猟を誓った後、午前8時にニホンジカやイノシシを狩りに山林へ出発した。今年は全国各地でクマ被害が相次ぎ、県内でも目撃情報が多数寄せられている。猟友会の黒沢春男会長(53)は「クマの増加で生態系が崩れていくと、全国で多発している人身被害が今後、県内でも起こり得る。狩猟解禁は、駆除や緊急銃猟での緊張感とは違うが、人命や農作物を守るわれわれの使命を、仲間としっかり共有したい」と気を引き締めた。

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