車ををきれいにする腕を競うコンテスト 久喜の19歳キーパー、全国で準優勝 美しさ引き出す最高ランクの資格持つも、経験不足が露呈…16歳から毎年出場、自己最高の順位でも満足せず「来年は優勝したい」
2025/11/16/10:06
塗装の美しさを引き出すコーティングなど車をきれいにするキーパーの腕を競う「キーパー技術コンテスト」(キーパー技研主催)の第10回大会には約6千人が参加。10月に行われた全日本チャンピオン決定戦で、久喜市鷲宮の「キーパープロショップ鷲宮店」の後藤来愛(らな)さん(19)が準優勝を果たした。トップ10入りした選手の中では最年少だ。
「うれしいけど、悔しさもある。1位の選手に比べて、経験不足が露呈してしまった。もっと技術を磨いて、来年は優勝したい」。16歳から毎年出場し、今回が4回目。自己最高の順位にも満足はしていない。
高校1年生の時、同店で働いていた兄の紹介でアルバイトを始めた。それまで車に関心はなく、コーティングに関しても無知だったが、仕事を続けるうち「格好良い車をもっと格好良くしたい」と思うように。卒業後に正社員になり、運転免許も取得。「昔のしぶい車が好き」と笑う。
キーパーの仕事は洗車からコーティングまで、全て手作業。オーナーから預かった大切な車を汚したり、傷つけたりしないよう、細心の注意が求められる。後藤さんは最高ランク「EX」の資格を持ち、岡崎俊介店長(40)からも「見えない所まできれいにする心配りと、仕事をやり切る集中力が高い」と信頼を寄せられている。
コンテストの成績を知り、遠方から同店に訪れる客もいる。後藤さんは「お客さんから『任せたい』と言ってもらえるキーパーになるため頑張りたい」と力を込めた。










