埼玉新聞

 

歩行者天国がスタート…1日から3日間の予定 川越の観光スポットで2回目の試行 市のオーバーツーリズム対策 蔵造りの建物並ぶ「一番街」、観光客ら車を気にせず歩く「いつもより人が多く、びっくりした」

  • 2回目の試行実施がスタートした一番街の歩行者天国

    2回目の試行実施がスタートした一番街の歩行者天国=1日午前、川越市内

  • 2回目の試行実施がスタートした一番街の歩行者天国

 川越市の観光スポット「一番街」で1日、「歩行者天国」が3日間の予定で試行スタートした。市のオーバーツーリズム対策の一環で、5月の大型連休期間中の試行実施に続いて2回目となる。

 歩行者天国が設定されたのは蔵造りの建造物が立ち並ぶ「札の辻」と「仲町」の両交差点の県道約400メートル。午前11時から午後5時までの間、乗用車やバイクをはじめ、自転車も乗った状態では通行できない。

 両交差点付近には「歩行者専用道路」を示す標識や「車両禁止」と記された看板が置かれ、観光客らは車両が通らなくなった区間内を自由に歩いていた。

 東京都の20代女性は3回目の川越訪問。「いつもより人が多く、びっくりした。歩行者天国は定期的に行うから良いのかもしれない」。東京都から訪れた30代女性は「以前は車を気にしていたが、歩行者天国は(気にしなくて)良い」と話した。

 市が初回(5月3~5日)の試行実施時に行った観光客や店舗関係者らへのアンケートでは、歩行者天国に肯定的な回答が7割を超えた。市は今回の実施分も踏まえ、周辺道路や生活環境への影響の有無を検証する。

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