埼玉新聞

 

埼玉の中学生“進路希望”調査、高校全日制は倍率1・13倍 普通科の最高倍率は川口市立の3・01倍「例年に比べて公立全日制希望者の下がり幅が大きい」 授業料無償化の影響は

  • 中学生進路希望調査①(全日制普通科)

    中学生進路希望調査①

  • 中学生進路希望調査②(専門学科・総合学科・情報、商業に関する学科)

    中学生進路希望調査②

  • 中学生進路希望調査③(書道・体育などの学科・定時制)

    中学生進路希望調査③

  • 中学生進路希望調査①(全日制普通科)
  • 中学生進路希望調査②(専門学科・総合学科・情報、商業に関する学科)
  • 中学生進路希望調査③(書道・体育などの学科・定時制)

 埼玉県教育委員会は27日、2026年3月に県内中学校(国公私立、義務教育学校、特別支援学校)を卒業予定の生徒6万2202人(前年同期比329人減)の進路希望調査結果(10月1日時点)を発表した。志望校未定を含む高校進学希望者は6万1646人(同254人減)で、全体に占める割合は99・1%(同0・1ポイント増)。就職希望者は125人(同13人増)の0・2%で、昨年同期と同率だった。

 志望校を決めているのは6万583人(同192人減)。県内の全日制は5万904人(同655人減)で81・8%(同0・7ポイント減)。そのうち国立は138人(同55人減)、公立は3万9267人(同2017人減)、私立は1万1499人(同1417人増)だった。

 通信制は3339人(同54人増)で5・4%(同0・1ポイント増)。特別支援学校は1286人(同25人増)となった。

 県内公立校全日制の倍率は、前年同期比0・04ポイント減の1・13倍で、普通科は1・23倍(同0・05ポイント減)、専門学科は0・83倍(同0・02ポイント減)、総合学科は0・91倍(同0・02ポイント減)。普通科で最も倍率が高いのは川口市立で、3・01倍。専門学科では芸術総合の美術科が2・13倍で最も高かった。

 県教育局総務課は「例年に比べて公立全日制希望者の下がり幅が大きい」と分析。授業料無償化の影響については「今回の調査結果だけでは判断できない。他県の状況も含め、長いスパンで分析する必要がある」とした。

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