現新の一騎打ち 埼玉・春日部市長選が告示 旧春日部市と旧庄和町が合併して20年の節目、成熟したまちの新たな将来像が問われる
任期満了に伴う春日部市長選は19日告示され、いずれも無所属で再選を目指す現職の岩谷一弘氏(59)と、新人で元市議の卯月武彦氏(62)=共産推薦=の2人が立候補を届け出て、現新の一騎打ちとなった。岩谷氏は4年間の実績を基にまちづくりの継続を、卯月氏は現市政を批判し刷新を訴えている。投開票は26日。
旧春日部市と旧庄和町が合併して春日部市が誕生して20年の節目を迎え、成熟したまちの新たな将来像が問われている。現市政4年間の評価をはじめ、物価高騰や人口減少への対策、鉄道高架化が進む中心市街地の活性化などが争点となる。
岩谷氏は、新型コロナウイルス対策や市民センターの整備、子ども医療費の無料化など1期目の実績を強調。出陣式で「厳しい財政状況の中、さまざまな事業に取り組んでいる。先頭に立って、春日部をさらに前進させていきたい」と支持を呼びかけた。
卯月氏は、現市政が国民健康保険税や介護保険料などを値上げして、物価高騰で苦しむ市民に追い打ちをかけていると主張。出発式で「いつまでも住み続けられる春日部をつくるため、全力を尽くす。皆さんの大切な一票を託してほしい」と訴えた。
ほかに立候補を表明していた新人1人が告示直前になって体調不良を理由に断念し、出馬の意思を示していたもう1人の新人も立候補を届け出なかった。
有権者数は18日現在、19万5546人(男9万5861人、女9万9685人)。
■岩谷一弘氏
【略歴】(1)市長(2)市議、日本料理店、ホテルニューオータニ(3)早大(4)春日部市(5)粕壁
【公約】(1)安心して暮らせる安全なまちへ(2)物価高騰対策や子育て支援(3)高齢者の健康づくり(4)防災・減災・防犯の強化
■卯月武彦氏
【略歴】(1)共産党地区常任委員(2)会社員、市議(3)信州大(4)山梨県(5)小渕
【公約】(1)学校給食の完全無償化(2)国民健康保険税、介護保険料、水道料金の引き下げ(3)春バス充実、デマンド交通導入
※略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ










