現新、三つどもえの争い 埼玉・ふじみ野市長選が告示 4期16年の実績と多選の是非、インフラ整備や子育て支援など問う
任期満了に伴うふじみ野市長選は19日告示され、いずれも無所属で、5選を目指す現職の高畑博氏(64)=自民、公明、立民、国民推薦=と元市議で農業の新人谷新一氏(66)、会社役員の新人堀井孝悦氏(78)の現新3人が立候補を届け出た。投開票は26日。
高畑市政4期16年の実績と多選の是非、インフラ整備や子育て支援、自治会加入率の減少に伴う地域コミュニティーの創出など街づくりのビジョンが問われている。
高畑氏は出陣式で、市庁舎や学校、文化施設などの更新や改修を実施したことなど4期16年の実績を強調。「今回は創生元年と位置付け、インフラの整備を進め、安心安全で子どもが希望が持てる街づくりに全身全霊で取り組む」と支援を求めた。
谷氏は第一声で、「小、中学校の給食費や循環ワゴンの70歳以上と障害者の無償化、上福岡駅踏切の渋滞解消に取り組む」と政策をアピール。その上で「ハコモノ行政から人への投資、基盤整備に力を入れる」と市政の刷新を訴えた。
堀井氏は、選挙期間中は街頭演説や選挙カーを活用した街宣活動をせず、交流サイト(SNS)や新聞チラシなどで運動を展開する。堀井氏は「税金の無駄遣いをなくし、遅れている旧大井町地区のインフラ整備などの地域間格差を解消したい」と主張する。
有権者数は18日現在、9万4905人(男4万6526人、女4万8379人)。
■高畑博氏
【略歴】(1)市長(2)県市長会副会長(3)川越商業高校(現・市立川越高校)(4)さいたま市(5)上福岡
【公約】(1)公共インフラの再整備(2)地域コミュニティーの再生(3)防犯対策の強化(防犯カメラの設置)(4)子育て支援の充実
■谷新一氏
【略歴】(1)農業(2)ふじみ野市議、駒林区画整理組合理事長(3)明大院(4)ふじみ野市(5)新駒林
【公約】(1)道路交通インフラの整備(2)防災力の強化(3)学校給食の無償化(4)社会的弱者の支援強化など安心、快適なふじみ野市の実現
■堀井孝悦氏
【略歴】(1)会社役員(2)堀井建設代表取締役(3)大井中学校(4)ふじみ野市(5)苗間
【公約】(1)税金の無駄遣いをなくす(2)インフラ整備、物価高対策、子育て支援(3)住民税5%減税(4)市内の地域格差をなくす
※略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ










