埼玉新聞

 

現新3氏の争いに 埼玉・越谷市長選が告示 県東南部の拠点、県内2番目の中核市のリーダーを決める選挙戦は波乱の幕開け

  • 【地図】越谷市(背景薄緑)

    越谷市の位置

  • 左から、勝又隆弘氏、福田晃氏、畔上順平氏

    左から、勝又隆弘氏、福田晃氏、畔上順平氏

  • 【地図】越谷市(背景薄緑)
  • 左から、勝又隆弘氏、福田晃氏、畔上順平氏

 任期満了に伴う越谷市長選は19日告示され、新人で工務店代表の勝又隆弘氏(45)、再選を目指す現職の福田晃氏(50)、元市議で新人の畔上順平氏(49)がいずれも無所属で立候補し、現新3氏の争いになった。投開票は26日。

 立候補を予定していた新人の女性が告示前日に出馬を見送り、畔上氏の応援に回ると発表。県東南部の拠点、県内2番目の中核市のリーダーを決める選挙戦は波乱の幕開けとなった。

 勝又氏は初めての選挙で市長選に立候補。移民の推進による建築業への影響、女性の被害を巡る防犯意識の向上などを課題に挙げる。市長選に向け「犯罪被害に遭わないために、市長という立場でもっと発信し皆さんに知ってもらいたい」と主張する。

 福田氏は初当選から4年間の実績を振り返り、市内で進めている新規調節池の整備など2期目に向けた取り組みを強調。「市民の皆さまの命と暮らしを守る。守る覚悟と変える勇気を持ち判断し、皆さんと一緒にこれからの越谷をつくりたい」と述べる。

 畔上氏は建築士で地元のまちづくりに長年貢献してきた。34万の人口を誇る恵まれた都市でビジョンが曖昧と現職を批判。「トップを代えてビジョンを再設定し、誇り高い越谷市を取り戻したい。今こそチェンジが必要」と市長の交代を求める。

 有権者数は18日現在、28万5533人(男14万175人、女14万5358人)。

■勝又隆弘氏

【略歴】(1)工務店代表(2)大工(3)ちはら台南中(千葉県市原市)(4)千葉市(5)南越谷

【公約】(1)新型コロナワクチン接種推奨の見直し(2)外国人移民推進の見直し(3)女性と子供を守る(4)出産お祝い金(5)減税

■福田晃氏

【略歴】(1)市長(2)プロサッカー選手、市議(3)法政大(4)越谷市(5)弥栄町

【公約】(1)災害対策強化(2)安心、安全な地域の構築(3)子育てしやすいまち(4)産業の活性化(5)公共インフラの維持管理強化

■畔上順平氏

【略歴】(1)建築士(2)市議、一般社団法人代表(3)芝工大院(4)越谷市(5)南越谷

【公約】(1)物価高対策で市民生活を応援(2)減税で地域経済を活性化(3)治安・防犯対策を推進(4)市立病院の経営改革を推進

※略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ

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