埼玉新聞

 

小林氏が無投票で再選 埼玉・熊谷市長選 無投票は前々回の2017年以来

  • 無投票で再選が決まり、万歳する小林哲也氏(中央)=19日午後5時5分ごろ、熊谷市広瀬の選挙事務所

    無投票で再選が決まり、万歳する小林哲也氏(中央)=19日午後5時5分ごろ、熊谷市広瀬の選挙事務所

  • 無投票で再選が決まり、万歳する小林哲也氏(中央)=19日午後5時5分ごろ、熊谷市広瀬の選挙事務所

 任期満了に伴う熊谷市長選は19日告示され、無所属で現職の小林哲也氏(66)=自民、公明推薦=のほかに立候補の届け出がなく、無投票で小林氏の再選が決まった。同市長選が無投票となるのは、前々回の2017年以来。

 ほかに目立った動きがなく、無投票の公算が高まっていた小林氏は午後4時から、同市広瀬の選挙事務所で出陣式を実施。同5時に立候補が締め切られ、再選が決定すると、当選報告会に切り替わった。小林氏は「子育てするなら熊谷市と言われるようにしたいとの思いで、1期目をスタートした。まいた種と芽吹いてきたものをこれからの4年間で育て、実として市民の皆さんに受け取っていただきたい」と決意を示した。

 小林氏は県議を5期目の途中まで務めた後、21年の熊谷市長選に立候補。新人同士による一騎打ちを制し、初当選を果たした。

 1期目は、保育料無償化をはじめとした子育て支援に注力。老朽化が進む市役所本庁舎を県の北部地域振興交流拠点に複合施設として建設する方針を決めるなど、インフラ整備にも取りかかった。

 熊谷市は合併による新市誕生から、今月1日で20周年を迎えた。市内では少子高齢化のため、人口減が続く。小林氏は2期目の公約として、市内全小中学校の体育館に空調設備を設置するほか、自然動態の減少を社会動態の増加で補うべく、インフラの充実を加速させ、積極的に企業を誘致するなど、外から人を呼び込む政策を掲げている。

 有権者数は18日現在、16万1828人(男8万685人、女8万1143人)。

■小林哲也氏

【略歴】(1)市長、自営業(2)小林瓦店代表取締役、県議(3)中央大(4)熊谷市(5)三ケ尻

【公約】新熊谷ブランドの創造(1)子どもたちが笑顔で暮らせるまち(2)未来を見据えた都市基盤整備(3)安心で持続可能なまち

※略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ

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