埼玉新聞

 

公明の連立離脱…「埼玉方式」も白紙に 公明県本部「自民に推薦求めず、党として推薦しない」 自民「非常に残念」「なるようにしかならない」

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 公明党は10日、自民党との連立政権の枠組みから離脱すると決めた。

 公明党の連立離脱を受け、公明党県本部代表代行の宮崎勝参院議員は「もともと埼玉方式は参議院選挙の話で、自民党が自前の候補者を擁立しながらも、公明党に推薦を出すやり方でやってきた。政党対政党の選挙協力については白紙になる」と述べ、衆議院の小選挙区も、「自民党には推薦を求めないし、公明党としても推薦はしない」と党本部の方針を強調。小選挙区ごとの関係性については「これまでのつながりもあり、人物本位、政策本位で判断をしていく。一概にこうだというのは難しい」と協力の余地を残した。

 自民党県連会長の柴山昌彦衆院議員(埼玉8区)は「政権運営が安定的にできるのかというところで非常に不安を感じている。新しい執行部が真摯(しんし)に協議をしたと思うが、大変残念」と所感を述べた。「現場で長きにわたって協力関係を築いてきている。県レベル、個別の協力関係はしっかりと追求していくことになる」と今後を見据え、昨秋の衆院選で公明党前代表の石井啓一氏が落選した埼玉14区については「いろいろな意見に耳を傾けながら対応する。支部長は党本部対応であり、地元の皆さんとも協議をする必要がある」と話した。

 自民党県議団の田村琢実団長は連立解消について、「なるようにしかならない。政権が発足できるかどうかも微妙になっている。高市さんが指名されない可能性もある」と指摘。公明党県議団の蒲生徳明団長は「今日の代表・幹事長の行動についてしっかりと受け止め、これから党が進む方向性について、団結して進んでいく」と述べた。

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