気球の紙すき168戸判明 太平洋戦争で日本軍が使った「風船爆弾」 埼玉・小川の郷土史家、内田さんが冊子発行 「二度と戦争に進まないために執筆」
2025/08/28/11:39
小川町在住の郷土史家・内田康男さん(69)が、太平洋戦争で日本軍が使った紙製気球「ふ号兵器(風船爆弾)」に使われた気球紙と小川和紙についてまとめた「風船爆弾と小川和紙業」(A5判、121ページ)を発行した。気球紙は小川で開発された。詳細不明だった気球紙をすいていた戸数が168、従業員数が1215人と判明。内田さんは、なぜ戦争とは無縁の特産の和紙が兵器に利用されたのか、「(この歴史を)本書を通して後世へ伝えたい。二度と戦争に進まないために執筆した」と話している。










