埼玉新聞

 

「骨と皮の状態」で拾われ…日本人だと知らず育つ 戦後の混乱期に取り残された中国残留孤児 戦後世代が体験伝える 語り部を育成 現在は13人が在籍

  • 中国残留孤児である母の体験を語る「戦後世代の語り部」長久保まりさん=9日午後、東京都練馬区

    中国残留孤児である母の体験を語る「戦後世代の語り部」長久保まりさん=9日午後、東京都練馬区

  • 中国残留孤児である母の体験を語る「戦後世代の語り部」長久保まりさん=9日午後、東京都練馬区

 戦後の混乱期に中国に取り残され、その後日本に永住帰国した中国残留孤児や家族らを支援する、国の宿泊型研修施設「中国帰国者定着促進センター」が、所沢市並木にあった。設立から2016年2月の閉所までの32年間で、樺太からの帰国者も含め6644人が日本語や生活習慣を学んだ。中国残留孤児たちの苦悩した体験を伝えるため、戦後世代の語り部の育成が行われている。

もっと読む
ツイート シェア シェア