長瀞の夏の風物詩「長瀞船玉まつり」が15日、長瀞町長瀞の岩畳周辺で行われた。荒川に浮かぶ万灯船の上空を約3千発の大輪の花が彩り、県内外から集まった大勢の見物客を楽しませた。

　長瀞船玉まつりは水上安全の祈願と水難者を供養する行事。町名の由来である「長瀞渓谷」が1924年に国の名勝および天然記念物に指定された当時から継承されている。

　昨年は台風の接近に伴い、ぼんぼりで飾り付けた万灯船2隻は運航せずに川岸に停留していた。今年は2隻が水面に浮かび、無数の灯籠が和の情緒を演出した。

　花火大会は午後7時過ぎに開始。スターマインや尺玉の花火が連発で夜空に打ち上がると、岩畳一帯が光に包まれ、見物客の歓声や拍手が鳴り響いた。