江戸時代からの伝統行事「久喜提燈(ちょうちん)祭り」が12日、久喜市で開かれた。関東一と称される提燈山車が駅前に集まり、夏の夜を勇壮に彩った。
1783年の浅間山大噴火による社会不安を取り除くため、山車を引き回したのが起源。毎年7月12、18日に行われ、夏の風物詩となっている。
巡行するのはスサノヲノミコトなどをモチーフとした7台の人形山車。夕方、四面に約500個の提燈を飾り付けた提燈山車に早変わりする。
午後8時過ぎ、久喜駅西口ロータリーに集結。激しい音とともに山車同士が衝突すると、詰めかけた観客から「おおー」と歓声が上がり、熱気は最高潮に達した。