過去最多に並ぶ15人が出馬準備 参院選の埼玉選挙区 改選数は4 「政治とカネ」の問題などの全国的な争点に加え、埼玉では公共インフラ整備などが関心事か
「7月3日公示、同20日投開票」の日程で行われる参院選は、124議席(選挙区74、比例代表50)を改選する通常選挙と、東京選挙区で非改選の欠員1を補充する合併選挙の計125議席を争う。県選挙管理委員会によると、立候補届け出書類に不備がないか確認する事前審査を23日時点で12陣営が終え、供託金の納付などを済ませている3陣営も公示に向けて準備を進めている。
改選数4の埼玉選挙区では与野党の党勢が色濃く反映される。消費税減税の是非など物価高対策や社会保障の在り方、「政治とカネ」の問題などの全国的な争点に加え、県内では公共インフラ整備や外国人問題が大きな関心事となりそうだ。
過去最多の15人が立候補した前回(2022年)は自民の関口昌一氏が72万7千票を獲得し、トップで5選を果たした。無所属の上田清司氏は50万1千票を得て再選され、公明の西田実仁氏が47万6千票で4選。立民新人の高木真理氏が44万4千票で初当選した。
前々回(19年)は自民の古川俊治氏が78万6千票を獲得しトップ当選。立民の熊谷裕人氏が53万6千票、公明の矢倉克夫氏が53万2千票を得て当選し、4議席目は共産の伊藤岳氏が35万9千票を集め、党として21年ぶりに埼玉選挙区で議席を得た。
政党から立候補を予定しているのは、古川氏(62)、熊谷氏(63)、矢倉氏(50)、伊藤氏(65)の現職4人に加え、国民民主新人で元県議の江原久美子氏(54)、参政新人で元飯能市議の大津力氏(53)、れいわ新人で農業の桜井ななえ氏(50)、維新新人でイベント関連会社代表の龍野真由美氏(52)、社民新人で党県連政策部長の高井環氏(54)の計9人。
政治団体などからは事前審査終了順で、「日本誠真会」の増山優花氏(42)、「日本保守党」の石浜哲信氏(74)、無所属の斎藤嘉英氏(52)、「チームみらい」の武藤かず子氏(43)、「日本改革党」の津村大作氏(50)、「NHK党」の山田信一氏(54)が立候補を予定している。
各陣営はすでに事実上の選挙戦に入っており、主要な駅頭などでは候補予定者による呼びかけが熱を帯びている。
前回22年の第26回参院選の県内投票率は50・25%(全国は52・05%)、前々回19年の第25回は46・48%(同48・80%)と、いずれも全国平均を下回って推移している。
3月3日時点での選挙人名簿登録者数は614万325人となっている。










