埼玉新聞

 

トップ当選した国民民主の市議 当選無効に 埼玉・入間 「居住実態がない」 選挙は今年3月、昨年11月に転入も水道使用量などから判断

  • 【地図】入間市

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 入間市選挙管理委員会は20日、3月の市議選でトップ初当選した益田英主市議(52)=国民民主=について、当選無効を決定したと発表した。市内に居住実態がないとして、別の市議から当選無効を求める異議申し出があり実態を調査していた。益田市議は県選管に審査を申し立てる方針だという。

 市選管によると、益田市議は2024年11月に東京都杉並区から入間市内に転入した。しかし、2カ月間の使用水量が1立方メートルに満たなかったことなどから、入間市の現住所を生活の拠点にしていたのは25年2月2日以降であると認定。公職選挙法で被選挙権の要件とする「引き続き3カ月以上、選挙区内に住所がある」に当てはまらず、被選挙権がなかったと判断した。

 益田市議は埼玉新聞の取材に対し、居住実態はあったとし、「市選管への提出に間に合わなかった資料もある。あいまいな中で決定がされたのは残念」と述べた。

 決定は19日で、同日に益田市議に決定書が手渡されたという。今回の決定に不服がある場合は21日以内(7月10日まで)に文書で県選管に審査を申し立てることができる。申し立てがない場合は当選取り消しとなり、次点候補者の繰り上げ当選になる。

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