2021年9月26日(日)

<高校野球>聖望学園、9年ぶり4強入り 上尾も4年ぶりに 浦和学院、花咲徳栄も進出 26日、準決勝

聖望学園―浦和麗明 7回表聖望学園1死一、三塁、三井の適時打で三塁走者の園山が生還しガッツポーズ=レジスタ大宮
上尾―浦和実 相手打線を完封した上尾の倉持
川越東―花咲徳栄 2回表花咲徳栄1死二、三塁、金子が右中間に2点三塁打を放ち追加点を奪う。捕手白水=県営大宮

 (25日・レジスタ大宮ほか)

 2球場で準々決勝を行い、Aシードの浦和学院と花咲徳栄、ノーシードの聖望学園、上尾がそれぞれ勝ってベスト4に進出した。4強入りは聖望学園が9年ぶり、上尾が4年ぶり、浦和学院と花咲徳栄が2年ぶり。

 聖望学園は秋の県大会初出場の浦和麗明を4―0で破った。六回に暴投で先制。七回には、上石の2点三塁打などで3点加え、岡部が7安打完封した。

 上尾は浦和実に5―0で完封勝ち。二回に3点先制すると先発の倉持が6安打を浴びながらも無失点で投げ抜いた。

 浦和学院は昨秋4強の大宮東に12―7で乱打戦を制した。3―3の三回2死二塁から藤野が適時打を放って勝ち越した。花咲徳栄は川越東に8―2で快勝した。二回に金子の2点三塁打などで4点先制し、守っては金子、飯島の継投で逃げ切った。

 準決勝は26日、県営大宮で浦和学院―上尾(9時)、聖望学園―花咲徳栄(11時30分)のカードで行われ、勝者が秋季関東大会(10月30、31日、11月2、6、7日・茨城)に出場する。

■覚悟のエース投入/聖望学園

 聖望学園は緊迫の投手戦を制し9年ぶりのベスト4を決めた。先発の岡部は7安打完封。岡本監督は「変化球でストライクが取れるようになった」と、期待に応えたエースをたたえた。
浦和麗明の先発吉川を高く評価した指揮官は、当初は予定になかった岡部の先発を前日に決めた。ロースコアを予想し、我慢比べに持ち込む覚悟だった。「変化球が高めにいかないように注意した」と言う背番号1。1―0の六回に2死二、三塁のピンチを迎えたが、縦に落ちるスライダーを駆使し失点を許さなかった。

 打線は七回に四球、犠打から3連打で3点を追加。ここ一番で勝負強かった。2打点を挙げた主将の上石は「少ないチャンスを逃さないように心掛けた」とチームに貢献。14年ぶりの関東大会出場へ舞台は整った。

■吉川軸に価値ある9強/浦和麗明

 初の秋季県大会出場となった浦和麗明はベスト8で敗退。佐藤監督は「よく頑張ってくれた。強い相手と戦ってきて、ミスで試合が決まることも知ったのでは」。大きな経験を積んだ選手たちの今後に期待した。

 チームをけん引したのは、準々決勝まで無失点を続けた先発左腕の吉川。この日も五回まで1安打に抑えたが、六回に制球が乱れるなど、スタミナ不足が課題に。主将の今田は「4強の力はあったと思うが、力を出し切れないのは練習不足」と出直しを誓った。

■打たせて凡打の山/上尾

 上尾の先発倉持がスコアボードに0を並べた。八回まで毎回走者を背負ったが、粘りの投球で相手に得点を許さず。「自分のピッチングでスムーズに攻撃へつなげることができた」。殊勲の左腕は満足げに振り返った。

 打たせて取る投球が抜群だった。外角低めへのスライダーを決め球に、凡打の山を築いた。「守備陣が捕りやすいところを意識して打たせた」と倉持。それに応えたバックも堅守で浦和実の反撃の芽を摘んでいった。守備でリズムをつかむと打線も12安打と勢いに乗った。高野監督は「粘り強く守り切ってくれた」と笑顔を見せた。

 上尾伝統の守りの野球で4強進出。捕手で主将の金丸は「目標は関東。浦和学院に勝ちたい」と気合は十分。40年ぶりの悲願へ、チャレンジャー精神で立ち向かう。

■背番号1が投打で活躍/花咲徳栄

 2019年以来、秋の王座奪還を狙う花咲徳栄は、投打でエース金子が活躍し4強入り。岩井監督は「失点したけれど要所で抑えてくれた」とたたえた。

 この日の背番号1は、頼もしかった。まずは、打撃で見せた。1―0の二回1死二、三塁から逆方向の右中間へ2点三塁打を放ち、追加点。

 自らのバットで主導権を引き寄せると、本職の投球でも役目を果たした。130キロ台後半の直球を武器に凡打の山を築く。三回に2失点したものの、八回まで8安打、与四死球0と先発として試合をつくった。だが、本人は「甘い球でヒット8本も打たれた。もっと自分が抑えないといけない」と納得していない表情だ。

 2年ぶりの関東出場を懸けて準決勝でも登板が予想される右腕は、「ミスをなくしたい」と修正を図った。

■2死からの得点力光る/浦和学院

 互いに2桁安打を放ち、2時間51分を要した乱打戦は、浦和学院に軍配が上がった。

 この日、打線で際立っていたのは、追い込まれてからの勝負強さだ。「2死からの得点力を意識した」と森監督。試合を想定した打撃練習で鍛えた成果が存分に発揮された。

 3―3の三回に先頭と次打者の2人が倒れたが、高山、藤野、鍋倉の3連打で2点勝ち越すと五回の3得点も2アウトからの追加点。12得点中10点が2死からの得点で、主将の八谷は「日頃から打ち込んできたからしっかり打つことができた」と準決勝を前に大きな自信を手にした。

 5年ぶりの秋の関東大会へあと1勝。この日、4安打3打点と活躍した藤野は「終盤の粘り強さを意識したい」と意気込んだ。

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