2020年6月3日(水)

<新型コロナ>32年ぶり秩父・龍勢打ち上げ中止 昭和天皇のご病気で自粛以来 国の重要無形民俗文化財

白煙を噴き出しながら上空へ打ち上がる龍勢=2019年10月13日正午ごろ、秩父市下吉田の椋神社周辺

 龍勢祭対策本部などは2日、10月11日に開催予定の秩父市下吉田の椋神社例大祭「龍勢祭」について、新型コロナウイルス感染防止対策として、地元住民らで組織する流派が手作りするロケット「龍勢」の打ち上げを中止すると発表した。龍勢の打ち上げ中止は、昭和天皇のご病気で自粛した1988年以来32年ぶりで、祭祀(さいし)は執行予定。

 龍勢祭は400年以上の歴史を誇る。龍勢は松材をくり抜いて火薬を詰めた筒に、矢柄(やがら)と呼ばれる青竹を付けた巨大なロケット花火のような構造。伝統を受け継ぐ製造流派が毎年9月から本格的に作業を始め、秘伝の技法で精魂を込めて製造する。2018年3月に「秩父吉田の龍勢」として、国の重要無形民俗文化財に指定された。

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