2020年2月22日(土)

<新型肺炎>県内の未就学児男児が感染 武漢から父親とチャーター機で帰国 自宅に待機、通園せず

第2回新型コロナウイルス対策本部会議に出席する大野元裕知事=21日午後、さいたま市浦和区

 県は21日、県内在住の6歳以下の未就学児の男児が新型コロナウイルスに感染したと発表した。男児は40代の父親と中国湖北省武漢市から政府のチャーター機第2便で帰国。父親は10日に陽性が確認されていた。県によると、県内で人から人への新型コロナウイルスの感染が疑われるケースは初めてで、国内で未就学児の感染が確認されたケースも初めてとみられる。男児の容体は深刻化していないが、21日に県内の感染症指定医療機関に入院した。

 県によると、父親と帰国した男児が1月30日に国立国際医療研究センターでPCR検査を受けた際は陰性だった。今月1日に県内の自宅に父親と共に帰宅。8日に39・5度の熱を出した父親は10日にPCR検査を受けたところ陽性であったため、県内の感染症指定医療機関に入院した。父親の症状は改善傾向にあるという。

 父親の濃厚接触者として、同日から県内の保健所が男児の健康観察を開始。以後、男児は自宅に待機していた。帰国後は幼稚園などにも通園していないという。男児は10〜19日に時々せきをしていたが、20日に37度台後半の熱を出したため、県内の医療機関で受診し、21日のPCR検査で陽性が確認された。

 経過観察中は朝と夕方の2回体温を計測し、保健所が毎日電話で状態を確認していた。同居する男児の祖母も同日、PCR検査を受けたが陰性だった。祖母は濃厚接触者として14日間の経過観察となる。県衛生研究所(吉見町)では21日現在、44件の検査を行い、父親と男児以外は陰性となっている。

 大野元裕知事は記者団の取材に対し、「父親の感染確認後は(男児を)濃厚接触者として保健所が経過観察を行い、外出も控えていただいていた。感染の進展を抑えるには、県民の正しい理解と行動が不可欠。うつらない、うつさないことによって、友人や家族を守る努力をお願いしたい」と述べた。

■感染した未就学児の経過

1月30日 チャーター機第2便で父親と帰国
2月 1日 父親と自宅に帰宅。厚生労働省のフォローアップセンターが経過観察
8日 父親が発熱(39.5度)
10日 父親のPCR検査を実施したところ陽性、県内医療機関に入院したため、濃厚接触者として県内保健所が経過観察を開始
〜19日 この間36〜37度台前半で経過
20日 朝37.3度、夕37.5〜37.6度。県内医療機関を受診
21日 PCR検査で陽性

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