2019年4月21日(日)

加須産米・山田錦で造った地酒「加須の舞」発売へ 釜屋、令和元年5月3日から 新時代の幕開け飾る

加須市産の酒米山田錦を使った純米大吟醸「加須の舞」の完成を喜ぶ小森順一社長(左)と大橋良一市長=加須市騎西の釜屋

 加須市産の酒造好適米「山田錦」を使った純米大吟醸「加須の舞」の完成発表が19日、同市騎西の酒造会社「釜屋」で行われた。発売は令和元年5月3日からで、新しい「加須の舞」も新時代の幕開けを飾る。同市産の山田錦で純米大吟醸が製造されたのは初めてという。

 加須産の酒米で地酒を造ろうと2014年、市内の米農家や酒販店、酒蔵が協力して「加須市の酒米と地酒協議会」を結成。「加須市酒米生産者協議会」が市内で試行錯誤しながら酒米の「五百万石」「山田錦」「さけ武蔵」の生産を手掛けてきた。

 地酒協議会事務局の吉村修二さん(61)によると、初年度は五百万石で純米吟醸を製造し、2年目には純米吟醸に加えて、さけ武蔵で特別純米酒を製造。今回、酒米の最高峰といわれる山田錦で純米大吟醸を完成させたという。

 今月3日に関東農政局から「埼玉県産山田錦」と認定され、新ラベルの「加須の舞」に産地名が入れられた。釜屋の小森順一社長(39)は「今年は加須市の合併10周年なので、10周年記念限定のパッケージと2種類にした。念願だった地元産の山田錦で純米大吟醸を造ることができて、うれしい」と感謝した。

 生産者協議会の篠塚敏雄会長(76)によると、昨年までは、五百万石と山田錦、さけ武蔵の酒米3種類を約3ヘクタールで栽培したが、今年は一気に山田錦を約5ヘクタール、五百万石を約4ヘクタールで栽培する計画を立てている。「加須市産の山田錦を広めたい」と意欲的に話す。

 大橋良一市長は「加須の舞の完成を喜んでいる。かぞブランドとして全国に発信したい」と、にっこり。関東信越国税局酒類業調整官の竹野健一さん(53)は「農工商一体となった地産地消の酒造りは業界を盛り上げてくれる」とたたえた。

 加須の舞(720ミリリットル瓶入り)は2300円(税別)。問い合わせは、加須市の酒米と地酒協議会事務局(ばっかす内電話0480・62・0003)へ。

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