2018年6月28日(木)

長男を撲殺、92歳父親に懲役6年 不満あっても動機は短絡的…「自首」や高齢を考慮/さいたま地裁

さいたま地方裁判所=さいたま市浦和区高砂

 同居する長男=当時(65)=の頭を金づちで殴って殺害したとして、殺人の罪に問われた、深谷市幡羅町、無職田嶋市郎被告(92)の裁判員裁判の判決公判が28日、さいたま地裁で開かれ、河村俊哉裁判長は懲役6年(求刑・懲役8年)を言い渡した。

 判決理由で河村裁判長は、田嶋被告が、泥酔して抵抗できない長男の頭などを金づちで少なくとも15回殴ったことについて、「危険で、強い殺意に基づき、相応に悪質」と指摘。長男に対するさまざまな不満があったとしても、「殺害を決意するには飛躍があり、動機は短絡的」と断じた。

 その上で、隣人が110番した際に田嶋被告が電話を替わって犯行を申告したことについて、「自首に準じて考慮すべき」と説明。「被告がかなり高齢であることも量刑上無視できない」と述べた。

 判決によると、田嶋被告は昨年12月23日、自宅で、長男の栄一さんの頭などを金づちで多数回殴り、頭部外傷により殺害した。

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