2018年5月23日(水)

10歳の長男か…住宅が全焼、1人遺体で発見 ドアから火、はだしで飛び出す女の子「まだ中に弟が」/草加

全焼し、1人の遺体が見つかった住宅=23日午後1時ごろ、草加市新里町
煙が上がる現場=22日夜、草加市新里町(住民提供)

 22日午後7時45分ごろ、草加市新里町の女性(32)方から出火、木造2階建て住宅が全焼、1人の遺体が発見された。この家に住む長男(10)と連絡が取れていないことから、草加署は長男である可能性が高いとみて、身元を確認している。

 同署によると、女性は長女(12)と長男(10)の3人暮らし。近くに住む男性(64)が住宅から煙が出ていることに気付き、110番した。火は約3時間半後に消し止められたが、焼け跡から遺体が見つかった。

 出火当時、女性は仕事で外出しており、1階のリビングにいた長女は屋外に逃げてけがはなかった。長女は「台所の辺りから火が出ていた」と話しているという。長男は2階にいたとみられている。

 同署で出火原因を調べている。

■近隣住民「煙で1メートル先も見えない」

 全焼した住宅があるのは近隣に工場や住宅が密集する一角。出火当時、周囲は煙が充満し、近隣住民は「1メートル先も見えないほどだった」「男の子と連絡が取れないのが心配」と話した。

 近隣の自営業男性(48)は煙の臭いで火災に気付いたという。「煙で視界が悪く、1メートル先も見えなかった。風で家の方に火の粉が飛んできて不安だった」と振り返った。

 近くに住む70代の主婦は「消防車が来るまで、近所の人が消火器やホースで消火活動をしていたが、しばらくすると屋根が抜け落ちて黒煙が上がった」と話す。

 近隣の主婦(67)は爆発音を聞いて外に出てみると、火災のあった住宅から女の子がはだしで逃げてきたという。「声を掛けると『まだ中に弟がいる』と震えながら言っていた。よく弟の面倒を見たり、きょうだいで犬の散歩に行ったり仲が良かった。(弟と)連絡が取れないと聞いて心配」と不安そうに現場を見詰めた。

 きょうだいが近所の子どもと遊ぶ姿をよく見掛けたという近隣の70代主婦は「女の子は動揺した様子で飛び出してきて、そのドアから火が出ているのが見えた」と話し、長男と連絡が取れていないことに心配そうな表情を浮かべていた。

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