2018年5月3日(木)

峠のカーブ走り抜ける暴走抑止へ 「暴走許さない」飯能署がキャンペーン、国道299号で排気騒音測定

車のマフラー音から排気騒音測定を行う飯能署員ら=2日午後11時半ごろ、飯能市白子

 大型連休の後半に突入し、車やオートバイによる暴走行為が見込まれることから、飯能署(湯本賢署長)は2日深夜、飯能市内の国道299号で暴走抑止キャンペーンを行った。

 日高から飯能を抜け、秩父方面へと延びる国道299号の山間ルートは高麗川に沿うように蛇行し、いわゆる「走り屋」にとって格好の走路で知られている。週末の夜にもなると、峠のカーブを高速で走り抜ける「ローリング族」が、他県ナンバーを含め、次々現れ、暴走による騒音が沿道住民を悩ませている。

 2016年には飯能市内の山間区間で20代男性、10代少女が命を落とす2件の死亡事故が発生。飯能署が速度超過の取り締まりを強化し、パトカーによる夜間の警戒走行を行うなど対策を講じた結果、17、18年(2日現在)と同区間での死亡事故はゼロとなっている。ただ暴走行為を繰り返すドライバーは依然、乗りつけており、騒音問題が浮上している。

 近所の主婦は「夜中の2時、3時だろうが、ブンブンと車やバイクの音がうるさくて睡眠の妨げ。騒音はわが家の悩みの種」と顔をしかめる。

 キャンペーンは飯能市と合同で行い、市の市民生活部から坂本実部長以下、生活安全課職員も参加した。1台の乗用車が秩父方面からうなりを上げて走行してくると、署員が安全な場所に誘導し、その場で車のマフラーから音量を測る排気騒音測定が行われた。

 騒音の規制値は車両によってまちまちで、この車は取り締まり対象値には達していなかった。署員から「住民の迷惑になるような運転はやめて」と呼び掛けられ、男性ドライバーはうなずいていた。

 同署交通課の小柳謙太郎課長は「暴走行為があっての騒音。死亡事故を抑えられていても、騒音に悩む市民がいる以上、危険な運転は行われている」と指摘。「大型連休、続く夏のレジャーシーズンに向け、警察は国道299号で暴走行為を許さない」と強調した。

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