2017年11月7日(火)

埼玉文学賞、受賞者決まる 正賞は小説部門・中嶋さん、短歌部門・阿部さん 県内外から495点の応募

小説部門・中嶋晋也さん
短歌部門・阿部功さん

 埼玉新聞社制定・埼玉りそな銀行特別協賛の「彩の国・埼玉りそな銀行 第48回埼玉文学賞」の受賞者が決まり、小説、短歌の2部門で正賞2作品が、詩、俳句の2部門で準賞4作品がそれぞれ選ばれた。海外を含む県内外から495点の応募があった。

 授賞式は16日、さいたま市中央区のブリランテ武蔵野で行われる。

 小説部門は最終選考に残った8編の中から、中嶋晋也さん(61)=東京都杉並区=の「家族の行方」が正賞に選ばれた。

 「家族の行方」は、飯能市内でうどん店を営む男性の視点で丁寧に描かれた家庭小説。後継ぎ問題、非正規雇用、老後の夫婦関係など現代的なテーマも盛り込まれ、作品に奥行きを与えている。

 短歌部門は阿部功さん(76)=春日部市=の「輜重(しちょう)兵なりし父」が正賞を受賞。敗戦後の日本が辛酸をなめながら必死に復興してゆく時代を背景とした小説的な一連で、重厚な表現が感銘を呼ぶと評価が高かった。

 詩部門は林哲也さん(73)=北本市=の「ガラスの箱〜2017年初夏」と小野光子さん(55)=越谷市=の「月夜の風景」が準賞を受賞。

 俳句部門は山本純子さん(68)=川口市=の「手毬唄」と山崎加津子さん(70)=狭山市=の「風のひとひら」が準賞に選ばれた。

 同賞は5月に募集を開始し、8月末に締め切り。部門別の応募数は、小説175編、詩205編、短歌44編、俳句71編。最終選考は10月10日にさいたま市内で行われた。

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