2017年8月30日(水)

北ミサイル、Jアラート鳴らなかった埼玉…テレビで知った県民驚き「知らせてほしい」「逃げようがないが」

 北朝鮮の弾道ミサイルが29日早朝、日本列島を通過した。埼玉はJアラートの対象地域ではなかったが、テレビやラジオで事態を知った人たちは驚きや不安の声を上げた。

 さいたま市浦和区の男性公務員(67)は「テレビのニュースで知った。見ていないと気が付かなかったと思う」と振り返る。Jアラートについては「もちろんあった方がいい」とし、「埼玉は遠いからサイレンが鳴らないと思った。鳴ったからといって逃げようがないが、非常事態は早く知る方がいい」と話した。

 Jアラートの存在を知らなかったというさいたま市北区の無職女性(81)は、ラジオを聞いてミサイル発射を知った。埼玉でJアラートは鳴らなかったが、「知らせるべきものは知らせてほしい」。政府に対しては「(北朝鮮に)何でもっと強く言わないのか」と指摘した。

 子ども2人を連れていたさいたま市の30代女性は、娘の幼稚園が休園になり、その後に携帯電話のニュースサイトでミサイル発射を知った。「安全面を考慮して休園ということだった。休園になって実感が湧いたが、日常生活では北朝鮮のニュースが伝わってこないのでよく分からない。拉致問題や核、ミサイル以外に中国や米国との関係など背後にあるものが伝わっていないと感じる」と語った。

 上尾市の市民団体役員大友弘巳さん(76)は「近隣国であることが怖い。政府は外交努力をしていると思うが、相手がどう出てくるかがつかめないため、話し合いでは暴挙は止められないと思う。国際的世論を盛り上げ、経済制裁を続けるしかない」と指摘した。

 さいたま市浦和区の就労支援講師野田静枝さん(69)は「政府が経済制裁など強硬姿勢を続けてきた結果が、今回の事態になった。今までの政策が失敗だったのだから一から仕切り直すべきだ。安倍首相の言う国民の命と財産を守るというなら、もっと冷静に頭を使って北朝鮮と向き合うことが必要ではないか」と話していた。

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