埼玉、群馬両県の総菜店で購入したポテトサラダを食べた人が腸管出血性大腸菌O157に感染した集団食中毒で、埼玉県は29日、でりしゃす籠原店、熊谷店で販売したポテトサラダに使用した具材の出荷元など県内外3カ所を調査した結果、衛生上の不備などはなかったと発表した。
食品安全課によると、各店舗でポテトサラダに混ぜたリンゴ、ハム、マヨネーズの出荷元や製造工場を立ち入り調査し、衛生状況や記録などを確認したところ不備はないと判断。別の取引先からも苦情は出ていないという。
また、籠原店を利用した患者12人のうち新たに男児(4)からO157が検出された。男児は入院しておらず、快方に向かっているという。感染者は県内の店舗で10人、群馬の店舗で5人の計15人となった。
一方、籠原店で購入したポテトサラダを食べて溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して重体となっていた女児(5)の意識が回復し、重症の男児(4)と女性(60)も快方に向かっているという。
ポテトサラダは群馬県高崎市の食品加工工場で製造され、各店舗でハムやリンゴなどを混ぜて販売していた。