2017年8月29日(火)

<朝霞少女誘拐>ヒエー!被告が奇声、傍聴席に叫ぶ…法廷騒然 昨年9月の初公判は落ち着いた状態だった

 朝霞市の少女(16)が昨年3月、約2年ぶりに保護された誘拐事件で、未成年者誘拐と監禁致傷、窃盗の罪に問われた寺内樺風被告(25)は29日、さいたま地裁の公判で、「私は森の妖精です」「私はアメーバです」と不規則発言を連発。松原里美裁判長が予定していた判決言い渡しを延期する異例の展開となった。

 公判は午前10時半に開廷。寺内被告は「ヒエー」という奇声を発し、薄笑いを浮かべながら出廷した。傍聴席に向かって不可解な言葉を叫んだ後、「イエス、イエス」と英語を話し始めた。

 法廷が騒然とする中、松原裁判長の人定質問には、「オオタニケンジです」「16歳です」などと偽名やでたらめな生年月日で応答。その後も、住所や職業を「群馬県高崎市のオートレース場」「私は森の妖精です」と答えるなど、意思疎通が図れなかった。

 松原裁判長が「私の質問が分かりますか」「なぜここにいるか分かりますか」と何度も問うた。寺内被告はこれに対して「ここはトイレです。私は大便をしません」「すごくきれいな目をしていますね」「今なら唐揚げ1個増量中」などと不規則発言を繰り返した。

 弁護側が「今朝からずっとこの調子です」と説明すると、松原裁判長は寺内被告に「落ち着いてよく考えてください」と促し、休廷を決定。寺内被告は奇声を発しながら退廷した。

 午前11時10分ごろに再開したものの、寺内被告は「9月で35周年」「私はアメーバです」などと話しだし、判決言い渡しの延期が決まった。

 昨年9月に開かれた初公判で、寺内被告は「(少女を)家に置いた状態で外出していたので、監視した意識はない」とはっきりした口調で答え、終始落ち着いた様子だった。

 弁護側の請求で実施された精神鑑定後、約7カ月ぶりに出廷した寺内被告は薄笑いを浮かべたり、肩をゆすったりする奇異な行動を見せた。被告人質問では「結局何が悪かったんですかね」「集団ストーカーされた」「『何かしろ』という指令があった」と話し、最終意見陳述では「おなかがすきました」と発言した。

 被害者参加制度で公判を見届けている少女の両親は今年7月の意見陳述の際、「責任能力がないなんてあり得ない」「ひとごとで不愉快」などと怒りをぶつけていた。

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