2017年8月26日(土)

<保育園プール女児死亡>目を離した時間「1分」…滑り台片付け、監視怠る さいたまの保育園が会見

涙を流しながら事故の経緯を説明するめだか保育園の黛秋代園長=26日午後1時ごろ、さいたま市緑区宮本

 さいたま市緑区大間木の認可保育所「社会福祉法人こぐま会めだか保育園」のプールで24日、同区大間木の会社員男性(34)の次女赤沼美空(みく)ちゃん(4)が浮いているのが見つかり、搬送先の病院で死亡した事故で、同園は26日、同区内で記者会見を開いた。黛秋代園長(67)は事故の原因について「子どもから目を離したことに尽きる」と当時その場にいた保育士2人がプールに設置された滑り台を片付けている間に子どもたちの監視を怠ったとした。

 黛園長によると、24日はプールの最終日で、ブルーシートなどで作られた仮設式プールの一部を、保護者が来て解体する予定だった。滑り台は安全面を考えて毎回園児をプールから出した後に職員が外しているが、現場の保育士2人の判断で園児をプール内に残したまま滑り台を片付けた。

 園長は「解体が来るので時間を早めよう、少しでもやりやすいようにしておこうと少し焦りがあった。3人態勢でやるところを2人でやってしまった」と説明した。

 当時プールには3〜5歳の園児20人がいて、目を離した時間は「30秒から1分ぐらい」という。その後保育士が気付いて振り返ると女児が浮いていた。記録は保育園に設置された防犯カメラの映像に残っていた。

 園長は「命を守る使命を持っていたのに、一番大事なプールから目を離さないことをせずに、重大な取り返しのつかないことになってしまった。本当に申し訳ない」と涙ながらに謝罪した。

 また、今夏は水不足の影響もあってプールの水を少なめにして遊んでいたが、先週は久しぶりに好天で暑い日が続いたため、園長らは「プールの水を多めに入れて遊ばせたい」と水量を増やした。深さは大人の膝の上ぐらいで、死亡した女児にとっては腹ぐらいだったという。県警によると、水深は70〜95センチだった。

 さらに、子どもの発達状況を考えて普段は年齢の異なる子どもを同時にプールに入れないが、この時は3〜5歳が一緒に遊んでいた。園長は「少しの時間だから『おいで』と言った。やめるように言っていたが、保育士2人の判断でやっていた」と話した。

 亡くなった女児については「明るい子で泳ぐのが好きだった。プールを毎日楽しみにしていた」とした。既往歴は特になく、昼寝で少し咳をしていたが平熱だったという。

 再発防止策については「まだ打ちひしがれている職員がいる。子どもの心のケアもある。保護者も心配している。どうすればいいか考えたい」と具体的に決まっていることはないとした。

 園は事故の影響で25、26日を休園とし、28日から再開する予定という。

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