2017年7月12日(水)

政活費不正受給…沢田氏、県議辞職 使途不明、議長が説明責任求める

沢田力氏

 政務活動費(政活費)の不正受給が明らかになった沢田力県議(49)=南5区(さいたま市大宮区)=が12日、県議会の小林哲也議長に議員の辞職願を提出し、同日付で受理された。沢田氏は議長に対し「(政治への)信頼の失墜につながる大きな問題。責任を取って辞職したい」と述べたという。全国の地方議会で政活費の不正受給が相次ぐ中、県議会でも議員辞職まで発展した今回の問題を受け、政活費を巡る透明性の確保や使途の適正化が改めて問われることになりそうだ。

 小林議長によると、12日午前9時ごろ、沢田氏自身が議長室を訪れ、議員辞職願を提出した。沢田氏は同日、「事実に反する領収書を県議団に提出していたとの報道があった。この点は指摘の通りで、領収書にかかる政活費の全額を返した。県民、県議会、支援していただいた皆さまに多大なご迷惑をお掛けし、深くおわびする」とするコメントを発表した。

 小林議長によると、沢田氏は辞職願を提出する際、「今回の行為によって議長、議会、県民に大変ご迷惑を掛けた」と述べた。ただし不正受給した動機や政活費の使途などについての言及はなく、小林議長は「説明責任を果たしてもらいたい」と求めたことも明らかにした。

 沢田氏は2011年12月から昨年3月までの間、自身の政治活動を報告するちらしの投かん費用をさいたま市のPR会社に支払ったとして、同社が発行したとする領収書8枚を偽造して県議団に提出し、政活費計約545万円を不正に受け取った。

 自民県議団の調査に対し、PR会社は「(沢田氏と)取引はなかった」と回答し、沢田氏も「白紙の領収書に自分で(金額などを)書いた」と偽造を認め、政活費の領収書を偽造したとして、11日に同県議団から除名処分にされていた。

 県選挙管理委員会によると、南5区は定数1のため、沢田氏の辞職に伴う補欠選挙を実施する。補選は小林議長から欠員通知を受けた12日の翌13日から、50日以内に行う。日程は18日に決まる予定。

 沢田氏はさいたま市議を経て、11年の県議選で初当選し、現在2期目だった。

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