2017年4月30日(日)

西武秩父駅前温泉、来場者で連日にぎわう 観光客の地域回遊へ動き

オープン初日から大勢の来場者でにぎわうフードコート=24日午後、秩父市野坂町の「西武秩父駅前温泉 祭の湯」

 西武鉄道(本社・所沢市)と西武レクリエーション(同)は24日、埼玉県秩父市野坂町の西武秩父駅構内の西武秩父仲見世通りに、複合型温泉施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」を開業した。同湯は祭りをテーマに秩父地域の特色を生かした物販とフードコートを備えた施設。大勢の来場者が殺到する中、地域に観光客を回遊させる動きも出てきている。

■連日の大盛況

「秩父の温泉ブランドの向上を図る。何度も足を運んでくれる施設になると確信している」。24日に「西武秩父駅前温泉 祭の湯」で行われた開業式典で、西武鉄道の後藤高志会長は自信十分だった。24日は午後からの営業開始で4300人が来場。25日は4800人、26日も4400人が訪れ、連日大勢の人でにぎわいを見せている。

 温泉エリアは男湯五つ・女湯六つの内湯と、男女それぞれ四つの露天風呂を備え、秩父の美しい自然を眺めながら温泉が楽しめる。飲食スペースのほか、翌朝まで滞在できるプレミアムラウンジもある。フードコートは秩父名物を堪能できる7店舗が用意され、物販エリアでは秩父地域の特産品や銘菓を販売している。

■一足先に体験

 19日の内覧会で一足先に施設を体験。2階にある温泉エリアの露天風呂からは雄大な武甲山が眺められた。温泉の岩風呂をはじめ、高濃度人工炭酸泉やジェットバスのほか、5月末までは熊本応援キャンペーンとして、熊本県の黒川温泉を再現したお湯も。風呂上がりは無料ラウンジでゆっくりとした時間を過ごせた。

 フードコートはわらじかつ丼や秩父みそを使ったラーメンなど盛りだくさん。迷った末に、あぶり豚みそ丼とくるみだれそばを堪能した。次回は煙が出ないというヘルシーロースターでホルモンを焼きたくなった。物販エリアも秩父の地酒や豚肉のみそ漬けなどの特産品が充実していた。

■観光客を分散

 観光客に地域を回遊してもらおうと、ちちぶ広域観光推進実行委員会は4月から、観光スポットへのタクシーを使った定額制度サービス「ちちぶらくとくタクシー」を運用開始。前日午後5時までの予約で利用でき、チケットレスでパンフレットかスマートフォン画面提示で乗車できる。

 乗車は西武秩父駅前タクシー乗り場で、1台2時間コース8千円、1台3時間コース1万2千円。通常のタクシー1台貸し切りは1時間5960円で、グループでの利用がお薦め。通年楽しめる3コースと季節の旬を巡る5コースがある。県ふるさと創造資金の補助を受け実施している。

 祭の湯にオリジナルブランド「LOVE CHICHIBU」の商品を販売するショップを出店した秩父地域おもてなし観光公社が、同委員会の事務局を務める。同公社の井上正幸事務局長(49)は「観光客を地域に分散させたい。将来的には外国人にも対応していければ」と話していた。

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