2017年3月14日(火)

<アスクル火災>物挟まり防火シャッター動かず 消火栓も使用されず

物品が挟まり下まで降りなかったアスクル倉庫の防火シャッター(国交省提供)

 三芳町上富の事務用品通販大手アスクルの物流拠点「アスクルロジパーク首都圏」の倉庫火災で、倉庫に設置されていた防火シャッターの一部が物品が挟まるなどして作動していなかったことが14日、総務省消防庁と国土交通省の防火対策や消火活動の在り方を議論する第1回の検討会で明らかになった。県警や消防は広範囲に延焼した要因とみて詳しく調べている。

 会議資料などによると、防火シャッターは火災発生時、自動的に床まで下りて延焼を防ぐ仕組みになっていたが、倉庫火災では一部のシャッターが正常に作動していなかった。コンベヤーにぶつかったり、物品に阻まれて閉まりきっていないシャッターもあった。

 また、消火活動で消防隊員が2階から2カ所の屋内階段を使って3階に上がろうとしたところ、3階のドアはいずれも施錠されており、進入できなかったことも判明。屋内に61基、屋外に10基設置されていた消火栓は初期消火時、ほとんど使用された形跡がなかったという。

 アスクルは防火シャッターやスプリンクラーなどの防火設備について、消防法や建築基準法に則って整備したと説明。今月9日の会見で、「防火シャッターの点検は半年に1回、出火前は昨年11月に実施している」としていた。

 火災は2月16日に発生し、丸12日経過した同28日に鎮火した。倉庫1階の廃棄段ボール置き場が火元とみられ、鉄骨3階建て約7万2千平方メートルのうち、約4万5千平方メートルを焼失。総務省消防庁と国交省、県、県警、入間東部地区消防組合が合同で、出火原因などの調査を進めている。

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