2017年2月20日(月)

<アスクル火災>荷物取りに…社員立ち入りか 外壁が崩れる危険も

出火から5日目でも煙が出続ける中、懸命の消火活動を続ける消防隊員ら=20日午後3時50分ごろ、三芳町上富

 三芳町上富の事務用品通販大手アスクルの物流拠点「アスクルロジパーク首都圏」の倉庫火災で、同社の社員が火災発生後、荷物を取りに建物内に入っていたことが20日、同社への取材で分かった。火災により内部は高温になっているほか、外壁が崩れ落ちる危険性も指摘されている。消防は立ち入りを禁止しているが、同社は「安全を確認した上で判断した」と説明。発生から5日目となる同日午前、消防は建物内部の消火活動を始めたが、午後9時半現在、鎮火のめどは立っていない。

 同社は埼玉新聞の取材に「一個人の判断ではなく、安全を確認した上で、荷物を取りに行ったことは事実」と回答。荷物を取りに行った日付けやロッカーの位置、消防への相談の有無については「現段階では検証中なのでコメントは差し控えたい」としている。

 関係者によると、火災発生後の16日から18日の間、社員数人が、倉庫2階の個人ロッカーに荷物を取りに行ったという。中には煙を吸い込んで体調を崩した人もいたといい、関係者は「倉庫内に入るのは危険なのでやめさせてほしい。火災現場では何が起きるか分からない」と訴えた。

 入間東部地区消防組合消防本部によると、火災発生後は安全確保のため、警戒区域を設定し、倉庫内の立ち入りを禁止した。現場に残っていた同社社員400人近くを避難させたという。社員の立ち入りについては「火災後に倉庫内に(社員が)入ったという事実は確認していない」とした上で「火災の影響で建物内部は鉄骨も曲がっており、非常に高温で危険だ」としている。

 同本部によると、20日早朝に内部の温度が下がったため、2、3階に入って放水を開始。同日午後1時ごろに破裂音がしたため一時退避し、隊員の安全を確認しながら慎重に消火活動を続けている。焼損面積は少なくとも約4万5千平方メートルに達した。

 鎮火に時間を要している原因として、担当者は「倉庫は窓などの開口部が少ない上、熱がこもっていたため、内部からの放水が難しかった。燃焼は広範囲に広がっている」と話した。

 19日午前0時すぎには、3階部分で2回ほど大きな爆発があった。スプレー缶に引火したとみられる。三芳町は20日、当初3世帯7人としていた避難勧告の対象が、6世帯16人だったと訂正した。

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