2017年2月9日(木)

<母子死傷事故>スマホ見ていた…赤信号もトラック減速せず交差点へ

 草加市で母子2人がトラックにはねられ死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕された東京都葛飾区のアルバイト八下田誠男容疑者(28)が「スマートフォンで地図を見ていて信号に気付かなかった」という趣旨の供述をしていることが9日、草加署への取材で分かった。現場にブレーキ痕はなく、同署はトラックが減速せずに赤信号の交差点に進入し、歩道の母子をはねたとみている。

 同署によると、八下田容疑者は越谷市内へ廃材を運搬する途中だった。普段は事故のあった市道と平行して走る県道を利用していたが、混雑していたため迂回(うかい)。スマホで地図を確認しながら、トラックを運転していたという。

 付近の防犯カメラには、八下田容疑者のトラックが赤信号を無視して交差点に進入する映像が記録されていた。現場の状況や目撃情報などから、トラックは当時、40〜50キロのスピードで走行していた可能性が高いとみられる。

 トラックは交差点で、左側から進行してきた別のトラックと出合い頭に衝突し、弾みで歩道に乗り上げた。保育園から帰る途中にはねられた草加市の荒井美季さん(38)が死亡、一緒にいた次男(2)も頭を負傷した。2人とみられる親子が交差点に向かって歩いていくる様子も防犯カメラに映っていた。

 同署によると、八下田容疑者は被害者に対し「申し訳ない」と謝罪の言葉を口にしているという。

 事故はトラック2台と乗用車の計3台が絡む多重事故で、別のトラックの男性(43)と乗用車の女性(54)もけがを負った。

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