2017年1月15日(日)

視覚障害者ホーム転落、ホームドアの設置急務 県内12駅で整備予定

 視覚障害者が駅のホームから転落する事故を巡っては、国土交通省が昨年末、鉄道各社との検討会で再発防止策を取りまとめたばかりだった。検討会では1日10万人以上が利用する駅についてホームドアを原則2020年度までに設置することを決めるなど整備加速を確認。県内では20年度末までにJRが蕨駅など7駅、東武鉄道が5駅の計12駅で整備する予定だが、蕨駅の事故は改めて対策が急務であることを示した。

 JR東日本は京浜東北・根岸線(大宮―大船)のうち大宮―桜木町の37駅全てにホームドアを設置する。浦和駅とさいたま新都心駅は今年夏ごろに設置される予定で、蕨駅のほか北浦和、南浦和、西川口、川口駅は20年度末までに整備する予定になっている。大宮、与野駅は21年度以降の整備を予定。

 東武鉄道は県内外の31駅にホームドアを設置する。県内では東上線川越駅に来年度設置する予定。20年度末までに東上線朝霞、志木駅、東武スカイツリーライン新越谷、北越谷駅で整備する。21年度以降も東上線朝霞台駅、東武アーバンパークライン大宮駅、東武スカイツリーライン6駅で設置する予定。

 視覚障害者の転落事故は昨年8月に東京メトロ銀座線で、10月に近鉄大阪線で相次いで死亡事故が起き、対策が大きな課題となった。

 事故防止に有効なのがホームドアだが、1駅当たり数億円以上かかり、思ったように設置が広がっていないのが現状だ。県によると、県内で既にホームドアが設置されているのは10駅。埼玉高速鉄道(SR)7駅とつくばエクスプレス(TX)2駅、東武東上線和光市駅となっている。

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