2016年11月1日(火)

<ユネスコ勧告>秩父夜祭、川越まつりが無形遺産へ 登録ほぼ確実に

秩父夜祭で花火が打ち上げられる中、お旅所に集まった笠鉾(2015年12月3日撮影)
川越まつりの曳っかわせ。向き合う山車の上で競い合って囃子を奏でる(2016年10月15日撮影)

 文化庁に31日入った連絡によると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の補助機関は本県の「秩父祭(秩父夜祭)の屋台行事と神楽(かぐら)」や「川越氷川祭(川越まつり)の山車(だし)行事」、「京都祇園祭の山鉾(やまほこ)行事」(京都)など18府県33件の祭りで構成する「山・鉾・屋台行事」を無形文化遺産に登録するよう勧告した。

 ユネスコが11月28日からエチオピアで開く政府間委員会で審査するが、勧告は尊重されるのが通例で、登録はほぼ確実になった。

 ユネスコ補助機関は、「山・鉾・屋台行事」について「日本の地域文化の多様性を示している」と評価。十分な保護措置があることなど、無形文化遺産の登録基準を満たしていると認めた。

 秩父夜祭は秩父市番場町の秩父神社の例大祭で、毎年12月2、3日に行われる。京都・祇園祭、飛騨・高山祭(岐阜県)とともに「日本三大曳(ひき)山祭に数えられる。

 記録によると、江戸時代の寛文年間(1661〜72)には祭りが存在していたという。秩父の養蚕や織物業の発展とともに盛大になり、「お蚕祭り」とも呼ばれていた。

 豪華な彫刻と幕で飾られた屋台4基と2基の笠鉾は国重要有形民俗文化財。屋台歌舞伎などや神楽は国重要無形民俗文化財に指定されている。

 川越まつりは川越市宮下町の川越氷川神社の例大祭で、毎年10月に行われる。祭りの起源は江戸時代初期の慶安元(1648)年にさかのぼり、小江戸川越の財力を背景に発展した。

 江戸「天下祭り」の様式などを伝え、人形を乗せた山車が市街地を曳(ひ)きまわされる。2005年に「川越氷川祭の山車行事」が国重要無形民俗文化財に指定された。数台の山車が向き合い、囃子(はやし)を競い合う「曳っかわせ」が見どころ。

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