2016年5月5日(木)

古代ロマン再現、行田でさきたま火祭り 疑い晴らすため炎の中で出産

産屋を炎上させたニニギノミコト(右)とコノハナサクヤヒメ=4日午後7時半ごろ、行田市埼玉のさきたま古墳公園

 幻想的な古代神話を題材にした火の祭典「さきたま火祭り」(同実行委員会主催)が4日、行田市埼玉のさきたま古墳公園で行われた。

 天照大神の孫ニニギノミコトが大山津見神の娘コノハナサクヤヒメと婚姻。ニニギノミコトに一夜の交わりで妊娠したのを疑われたコノハナサクヤヒメが疑いを晴らすため産屋(うぶや)に火を放ち、燃え盛る炎の中で海幸彦と山幸彦を出産したという古事記を再現している。

 日暮れとともに、古代衣装に身を包んだ松明(たいまつ)行列に導かれたニ二ギノミコトとコノハナサクヤヒメが輦台(れんだい)に乗って会場に登場。2人がわらで作った高さ約5メートルの産屋に火を放つと炎は瞬く間に産屋を包み込んだ。盛んに燃え上がる産屋を目指して丸墓山・稲荷山両古墳から下りてくる松明行列が合流すると祭りも最高潮に。神話の世界に魅了された観客は古代ロマンに思いをはせていた。

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