2016年4月16日(土)

高度な医療、重篤な患者へ 済生会栗橋病院、加須へ機能移転

 済生会栗橋病院(久喜市小右衛門)は、症状が重篤な患者向けの急性期病床の機能を加須市に移転することを決めた。既に加須市との間で覚書を締結しているが、時期や規模などは未定。久喜市が15日、同市議会に報告した。

 急性期病床は、病気やけがなど重症で緊急に治療が必要な患者に対し、高度で専門的な医療を提供する。

 久喜市によると、栗橋病院の遠藤康弘院長から3月23日、加須市と覚書を同15日付で結んだと伝えられた。

 遠藤院長は、覚書の内容について(1)高度急性期、急性期疾患に対する医療機能を加須市に移転する(2)加須市が建設候補地を確保し支援内容を提示する(3)病院は移転に関する計画書を作成し、加須市に提示する(4)移転が困難な場合、覚書を解除できる―と口頭で説明。移転理由としては「築後30年近くたつ本館施設の老朽化」を挙げたという。

 同院長は「移転する機能は急性期だが、それ以上は何も決まっていない」と話したという。加須市も3月17日、覚書の締結を市議会に説明。加須市は1月8日付で、栗橋病院に一部機能の移転に関する要望書を提出している。

 移転候補地は東武伊勢崎線加須駅南口から徒歩約10分の場所。病院は2025年までの建設を予定している。施設の規模や機能、加須市からの支援内容も未定。同院長は久喜市に対し、現在の栗橋病院に一般外来、回復期やリハビリの病床、訪問看護などは残すと説明したという。

 済生会栗橋病院は1989年7月開院。病床数329床、うち本館は209床で開院時の建築。東館100床と地域救急センター20床は99年以降に建てられた。

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