2016年3月21日(月)

華やかな衣装で民族舞踊 クルド人1000人参加、蕨で新年祝う祭り

華やかな衣装で笑顔を振りまいて舞うクルドの人たち=20日、蕨市塚越の市民公園

 クルド民族の新年の祝祭ネヴロスが20日、蕨市塚越の市民公園で開かれた。蕨市や近隣の川口市内に住むクルド人約千人が参加し、男女が歌に合わせて手をつなぎ民族舞踊を踊った。

 川口市に本部を置く日本クルド文化協会が主催。「冬が去り、新しい年の生活をみんなで一緒に頑張っていこうと誓う祭りです」と同協会事務局長のチョラック・ワッカスさん(34)は説明する。

 ワッカスさんによると、県内には川口市や蕨市などを中心にクルド人約1300人が暮らしている。「日本の言葉や文化、生活ルールなどたくさん知りたいことがある。そういうことを私たちに教えてくれる日本の友人が欲しい。この祭りやさまざまな活動にも参加してほしい」と訴える。

 背骨に難病を抱え長時間座っているとつらいというエルトゥク・ムラトさん(38)は健康保険がなく、1カ月15万円の治療費が払えないので月1万5千円の痛み止めだけで我慢しているという。「背中が痛いけど、今日は楽しい。トルコでもこんなにたくさん集まって楽しくはできない」と話した。

 タイル工として生活するコーラク・アリさん(44)は「仕事は忙しい。でも今日は超楽しい」と笑顔を見せた。

 女性たちは赤やピンク、青色など華やかな民族衣装を風になびかせながら、手をつないで踊った。大東文化大1年で英文学を学ぶキズル・ペリンさんは「雨が降らなくて良かった」。妹の県立浦和第一女子高定時制3年メータプさんは「幸せを感じる」と話した。

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