2016年1月25日(月)

笑いを教育に 越谷・東越谷小の児童が漫才、友人や発表の増加に効果

漫才を審査するえんにちの望月さん(右)と滝沢さん(右から2人目)、披露する児童ら=越谷市立東越谷小学校

 越谷市立東越谷小学校(田畑栄一校長、児童数608人)で漫才大会が開かれた。

 この日は、さいたま市在住の望月リョーマさん(32)と本庄市出身のアイパー滝沢さん(36)の漫才コンビ「えんにち」が師匠役を務め、各クラスの予選を勝ち抜いた27組の児童が漫才を披露。「笑い」を教育活動に入れたユニークな取り組みに、校外の教育関係者らも視察に訪れた。

 同校では、児童のコミュニケーションを深めることなどを目的に教育活動に漫才を取り入れている。大会は昨年7月に続いて2回目。教諭が放送作家から漫才原稿の作り方の研修を受けた後、児童を指導している。今回は8日に児童らがコンビやトリオを組み、漫才ネタを磨き上げてきた。

 栄えある「えんにち賞」は、1回目の大会に出場できなかった悔しさから練習を重ねた児童のグループが受賞した。えんにちの2人は「印象に残った漫才を選んだ。何か引っ掛かるところがあった」と子どもたちの上達ぶりを評価。「子どもは大人よりも素直で、飛んだ発想をするので僕たちも勉強になる」と刺激を受けた様子だった。

 田畑校長によると、1回目の大会以降、学校生活に漫才が根付き、新しい友人や授業中の発表回数が増えたり、からかいが減るなど、良い効果が生まれているという。

 視察に訪れた慶応義塾大学環境情報学部の諏訪正樹教授は「高学年になるとボケのバラエティーが増え、使い分けている。6年生の受賞コンビは雰囲気をつくり出し、沈黙によるボケをつくっていた」と高度な話術に驚いた様子だった。

 将来は「漫才師になりたい」という児童に、望月さんは「厳しい世界だから、ならない方がいいよ」とけん制。漫才授業が縁でえんにちの単独ライブに出演し、観客から笑いを取る児童も現れ、「これ以上、ライバルが出てくると困る」と苦笑い。

 滝沢さんは「(小学生でデビューしたコンビ)『まえだまえだ』もいるしね。小学生の時にこういう授業があったらやりたかったな」と話す。2人は「埼玉から、全国の教育界に漫才が広がると良い」と期待を込めて話していた。

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